今更聞けないそもそもWiFiとは?その意味や種類、特徴について
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今更聞けないWiFiとは?意味や種類、特徴について
普段、当たり前のように使っている「WiFi」という言葉。
毎日のように使い、また国内だけでなく海外に旅行に行ったときは絶対的にないと困る必須のアイテム。
けれどイマイチその意味を把握していない人も多いと思います。
今回は、そんなWiFiについて学びましょう。何回かに分けて詳しく解説していきます。
WiFiとは?
WiFiは「ワイファイ」と読み、英語のWireless(無線) Fidelity(忠誠)から来ています。もともと意味があったわけではなく、後付けされたようです。
WiFiがあれば、パソコンやスマートフォン、タブレット、テレビやゲーム機などネットワーク接続に対応した端末であれば無線でLAN(Local Area Network)に接続することができます。
皆さんの自宅や会社などにもこのWiFiが設置されていると思いますが、その際WiFiルーターが必要になります。
WiFiルーターはタブレットを少し分厚くしたような大きさで、LANとWiFi対応機器を接続させるための機械で別名「無線LAN親機」とも呼ばれています。
自宅のコンセントの近くにあるいつも何個かの光がついている少し大きめの機械がWiFiルーターになります。
WiFiでできること
WiFiでできることはたくさんあります。
その1:インターネット
まず、私たちが日頃よく使うインターネットがあり、スマートフォンやタブレットなどをWiFiルーターに接続することでインターネットが利用できます。
Docomoやauなどキャリアのインターネットを使わなくても、WiFiさえあればモバイルデータ通信を使うことなく調べ物や動画を観たりすることができます。
WiFiでは、ネット回線が高速で安定していることが多いので、普通にモバイルデータ通信を使うより快適だったりします。
その2:ゲームが楽しめる
最近では、ネットワーク接続に対応したゲーム機があります。これも、WiFiに接続することで世界中のプレイヤーとゲームを楽しむことができます。
その3:録画済みの動画を別のテレビで鑑賞
最近のテレビやレコーダーには、別のテレビでも映像を楽しめる機能が搭載されています。
リビングのテレビで録画しておいたテレビ番組をレコーダーと自分の部屋のテレビをWiFiで繋ぐことで、自分の部屋で観ることができるので、とっても便利です。
また、テレビとレコーダーを同じメーカーにしWiFiに接続することでテレビ番組表から直接録画予約ができるなど様々な機能が使えるようになるので、できることなら同じメーカーのもので揃えた方がうまく使いこなせます。
その4:画像や動画などデータをみんなで共有
パソコンやスマートフォンに入っている写真などのデータを簡単に転送できます。
家族同士で旅行で撮った写真を共有したい、会社内で企業データを社員と共有したい時に便利です。
その5:スマホでリモート操作
最近では、スマートフォンなどをリモコン代わりに使って照明やテレビなどを操作できるデジタル家電が多く販売されています。
また、スマートフォンに保存してある写真や動画などをテレビやオーディオ機器で視聴することも可能になります。
その6:印刷
印刷機(プリンター)をWiFiに接続することで、ワイヤレスでパソコンやスマートフォンから印刷が可能です。
従来のように線で繋ぐわけではないので、パソコン1台につき1台のプリンターを用意する必要がなくなり、WiFiの電波が繋がる場所にいれば家のどこにいても簡単に印刷できます。
その7:ネットワークオーディオ
「ネットワークオーディオ」とは、パソコンの中に入っている音楽を別の部屋のスピーカーやスマートフォンなどで楽しめる機能のことです。
各メーカーから様々な機器が販売されています。接続方法も簡単なので、音楽好きな人にオススメです。
WiFi(無線LAN)と有線LANの違い
最近では、WiFiいわゆる無線LANが主流になっていますが、少し前まで有線LANを使っている家庭も多くありました。
今でも、有線LANを使っているところもあると思いますが、この2つの違いは何なのでしょうか。
名前の通り両者の最も大きな違いは、ケーブル(線)があるかないかです。
それによって、WiFiでは家や会社など限られた場所の中ならどこにいてもインターネットに接続でき、スマートフォンやタブレットのようにケーブルが使えない機器でもインターネットが楽しめます。
また、WiFiだとワンタッチで自動的に設定でき、有線LANのように機器ごとに手動で設定する手間がなくなりました。(機器によってはWiFiでも手動で設定しなければいけないものもあります。)
あと、先ほど述べたスマートフォンやタブレットのようにケーブルが接続できない機器でもWiFiだと利用でき、WiFiに対応したゲーム機などより多くの端末でネットワークが楽しめるようになったのも大きなメリットです。
WiFiの種類
「WiFi」と一言でいっても、大きく6つの規格があります。
順番に解説していきます。
その1:IEEE802.11b
通信速度が11Mbpsで周波数帯が2.4GHzの最も古い規格。
速度は遅めでクライアント(PCなど)とWiFiルーターの間に障害物があっても比較的影響を受けにくいのが特徴です。
その2:IEEE802.11g
通信速度11Mbpsで周波数帯が2.4GHz。「その1」を高速にしたものがこの「11g」で、性質はほとんど同じです。
その3:IEEE802.11a
通信速度は54Mbpsで周波数帯が5GHz。
電波の干渉は受けにくいですが、障害物の影響を受けやすく通信範囲も狭いのであまり使い勝手はよくありません。
その4:IEEE802.11n
450Mbpsの通信速度に周波数帯は2.4GHz/5GHz。比較的新しい規格で速い。
そのため、大容量のデータを楽しむ際に最適です。
その5:IEEE802.11ad
「11n」を11.5倍高速にした次世代の規格。通信速度6900Mbpsに5GHzの周波数帯に対応し、接続する機器が多くても通信速度が下がらないのが特徴です。
対応機器も増えており、今最も主流のWiFi規格と言えます。
その6:IEEE802.11ac
通信速度6800Mbpsに周波数帯60GHz、「11a」の後継者で新しいWiFi規格。
接続の安定性がこれまでよりも増して速度の理論値自体は少し下がっているものの、実際に使ってみると安定性のおかげでこっちの方が速く感じます。
新しい規格ということもありまだ対応機器はそこまで多くありませんが、今後、どんどん浸透していくでしょう。
2.4GHzと5GHzの違いについて
「2.4GHz」、「5GHz」という言葉がよく出てきましたが、これらの単位は電波の帯域のことです。
当初は、電波の幅の意味で使われることが多かったのですが、現在では通信速度のことを指すことが多いです。
基本的には、この帯域の数字が大きければ大きいほど通信速度が速くなると考えてもらっていいですが、実際はそんな簡単なことではありません。
というのも、それぞれに障害物の影響や電波の届く距離などが異なるので、必ずしも数字が高い=高速とはなりません。
具体的には、2.4GHzは通信速度自体遅いですが、障害物の影響を受けにくく、電波の届く範囲も広範囲なのに対し、5GHzは通信速度は速いですが障害物の影響を受けやすく、電波の届く距離も狭いという特徴があります。
あと、5GHzの周波数帯では電波法によって屋外では利用できないので注意が必要です。
ちなみに、2.4GHzの周波数帯を使っている機器は私たちの身近にもあります。電子レンジやBluetoothのイヤホンやヘッドホン、ゲームコントローラーなどです。
そのため、自宅で2.4GHzのWiFiを使うとこれらの機器と同じ規格なので、電波の干渉を受けやすくなるかもしれません。
家で使う際は5GHzの周波数帯のWiFiの方がいいかもしれません。
まとめ
今回は、WiFiの基礎知識についてでした。
次回以降は、WiFiのもっと詳しい内容をシェアしますので、楽しみにしておいてください。