京都散策 おすすめコース 東寺の見どころ、グルメ、周辺観光

おすすめ京都散策 東寺の見どころ、グルメ、周辺観光

「鳴くよウグイス平安京」といえば誰でも知っている歴史年号のごろ合わせだ。西暦794(延暦13)年に桓武天皇が都を京都に移して以来、京都は実に千年以上の長きに渡り日本の都であった。

京都には数えきれないほどの寺院がひしめいているが、平安京建都当時からずっと同じ場所にあるお寺があるのをご存じだろうか。

「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」通称は「東寺(とうじ)」。そう、京都といえば思い浮かべる五重塔で有名なあの東寺だ。世界遺産にも登録される京都随一の名所である。

桓武天皇の息子の嵯峨天皇は唐で密教を学んで帰国した空海に深く帰依し、東寺を託したと伝わる。空海はここに密教の教えを体現し、大日如来(だいにちにょらい)を中心とする世界観を仏像で表現するなど次々と施設を整えていった。現在で言うと「仏教テーマパーク」だ。見事に整えられた伽藍は時の権力者の崇敬を集めた。のちに弘法大師空海その人も祈りの対象となり広く民衆が信仰した。その後幾度かの戦乱や火災のたびに再建され、またそのたびに立派になり現在の姿となった。

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東寺の見どころ

では東寺の見どころを案内しよう。詳細は東寺の公式ホームページでも確認できるので活用して欲しい。

まず拝観料を納めなければ入場できない有料エリアがあることを知ろう。有名な五重塔、金堂(こんどう)、講堂はいずれも有料エリア内だ。通年拝観できるが、五重塔の内部は年に数回の特別公開の時だけの公開。料金は期間によって違うのでHPで確認しよう。

五重塔は木造の塔としては日本一の高さを誇る。心柱(しんばしら)という中央を貫いている柱は地面に接するだけで免振の役目を果たしているという。その技術は現在にも通用し、スカイツリーの建築にも応用されたというから驚く。

東寺では心柱そのものが大日如来と考えられている。また塔には空海が唐から持ち帰った仏舎利すなわち釈迦の遺骨が収められているので、塔そのものが信仰の対象なのだ。

金堂はご本尊を安置する本堂。本尊の薬師如来とその両側に日光菩薩と月光菩薩(がっこうぼさつ)がお揃いだ。医療が未発達だった時代、人々は病を得たら薬師如来にすがるしかなかった。あまたの人々の願いを受け止めてきた仏様だ。

台座にも注目しよう。頭部にそれぞれ干支の動物を載せた十二体の神将が力強く支えている。

東寺金堂

東寺で見逃してはならないのは講堂。「立体曼荼羅」と表現されるここは、空海がプロデュースした空間で大日如来を中心とした密教の世界観を表現している。

仏像はどれも国宝か重要文化財に指定されており、仏像好きの聖地だ。不謹慎を覚悟で言うと帝釈天は仏像界イケメンNo.1だろう。クールな横顔にグッとくる女子も多い。

以上の有料エリアの他は自由に歩き回って見学できる。とはいえ個別に拝観料が必要な箇所もあるので確認が必要だ。

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御影堂(みえいどう)は大師堂とも呼ばれ、弘法大師空海が住んでいたお堂。毎朝6時から生身供(しょうじんく)という仏事が行われている。空海が生きているかのように食事を供え祈りをささげる善男善女で賑わっている。早起きして参加してみよう。自分の数珠を持参することをお勧めする。読経が終わると僧侶から数珠にお舎利(パワー)を授けてもらえる。(無料)

食堂(じきどう)では御朱印をいただける。記念スタンプではないので感謝の気持ちを忘れずに。昭和5年の火災で焼け残った力強い四天王像も安置されている。写経も体験できるので興味のある方は挑戦してみよう。

毎月21日は東寺のご縁日、様々な仏教行事が行われる。食堂では四国八十八箇所霊場巡りが行われ、有料で誰でも参加できる。

「お砂踏み」と呼ばれ食堂の周りに四国八十八箇所霊場全てのお砂が用意され、その上でお参りする。ぐるりと一周すると四国を巡ったのと同じご利益があるというのだからありがたい。もし21日に東寺に行くならお遍路さんになった気分で食堂の周りを一周しよう。また21日、境内では弘法市が開催され、数えきれない露店で賑わう。骨董、古着から手作りの漬物等々、隅々まで見ると半日はかかりそうだ。

東寺食堂

境内の北側にある観智院(かんちいん)は宮本武蔵の描いた絵が有名。枯山水の庭園と五大虚空蔵菩薩像など仏像も見応え十分だ。時間があれば是非立ち寄ってほしい。(拝観料が必要)

宝物館は春と秋の二回公開しているので日程を確認。ここは密教美術の宝庫だ。かつて平安京の南に聳えていた羅城門に安置されていたと伝わる「兜跋(とばつ)毘沙門天」は必見。すらりと背が高く小顔だがとても勇ましい。

国内最大の木造千手観音菩薩も拝観できる。あの手この手で人々を救うありがたい仏様だ。国内最古の檜扇(ひおうぎ)、「真言七祖像」「十二天屏風」など国宝がずらり、日程が合えば見逃す手はない。(拝観料が必要) 

宝蔵はお宝を守るためぐるりと堀で囲まれている。堀の端には一本の柳。これは平安の三蹟と呼ばれた能書家小野道風にゆかりの柳と伝わる。柳に飛びつく蛙を見て努力の大切さを悟ったとか。花札に唯一描かれている人物が彼。蛙も花札に一緒に描かれている。

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東寺グルメ~東寺飴、東寺湯葉

東寺グルメを紹介しよう。東門から出て大宮通りを少し北へ歩くとその名も「東寺餅」がある。シンプルな餡入りの餅が絶品、是非味わって欲しい。また21日の縁日前後の三日間だけ限定販売するのが笹屋伊織の「どら焼き」だ。いわゆるどら焼きを想像すると驚く。クレープに餡を載せて巻いた棒状のお菓子だ。日程が合えばこちらも是非。この期間ならデパートでも購入できる。

「東寺湯葉」はご存じだろうか。千丸屋という湯葉専門店の商品、湯葉で銀杏などの食材を包み油で揚げたもので煮込み料理に最高だ。デパートで購入できる。

東寺周辺観光

東寺の周囲を歩いてみよう。国宝の南大門を出て九条通りを西に向かうと羅城門跡がある。すぐ隣には「矢取り地蔵」のお堂がある。かつて空海がライバルに矢を射られた時に身代わりとなったお地蔵様と伝わる。

羅城門跡

少し戻って東寺の西側壬生通りを北上すると線路に行きあたる。西に広がるのが六孫王神社だ。清和天皇の第六皇子の子、源経基(みなもとのつねもと)をご祭神とするので六孫王と呼ぶ。清和源氏の祖である。新幹線の線路で大きく削られてしまったが、かつては広大な敷地だったことだろう。今昔物語や芥川龍之介の「六の宮の姫君」ゆかりの地とも伝わる。

線路に沿って東へ進むと近鉄線の名店街みやこみちはすぐそこだ。両側にならぶ土産物屋を眺めて進むと近鉄線、JRの京都駅に到着する。

東寺は空海が作り上げた仏教テーマパーク。平安時代の祈りの形を今に伝えるタイムカプセルともいえる。

京都へ行くなら1200年以上昔からそこにある東寺を訪ねて、はるか平安の昔に思いをはせてみてはいかがだろう。

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