京都散策 おすすめコース 出町柳(桝形商店街)~東一条通り~百万遍

おすすめ京都散策 出町柳(桝形商店街)~東一条通り~百万遍コース

京都を流れる鴨川は地図で見るとアルファベットのYの字をしている。その二筋の川が合流するあたりを「出町柳(でまちやなぎ)」と呼ぶ。なんとも奇妙な地名だ。元々は「出町」と「柳」の二つの地名が合わさったということだ。柳はともかく、出町とは?

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出町柳と桝形商店街グルメ(鯖寿司、出町ふたば)

京都をそのまま北へ進むと福井県小浜市だ。かつて若狭湾小浜で採れた鯖は塩をして一日かけて歩いて都へ運ばれた。その道は若狭街道。別名鯖街道と呼ばれ、当時は街道筋も賑わったと聞く。鯖を背負った人夫が初めて都人(みやこびと)に出合うのがこの場所、出町。出合う町だから出町という訳だ。小浜に帰る時には都から出る町ということになる。

鴨川の西側の出町には桝形(ますがた)商店街というアーケード街がある。鯖街道終点のこの地では京都でも指折りの鯖寿司の名店、「満寿形屋」が営業している。鯖寿司はもちろんうどんも美味しく、町の定食屋さんとして親しまれている。

また小浜へ帰る人夫たちが楽しみにしていたという豆餅の名店も入口隣にある。「出町ふたば」だ。豆餅の他、季節のお団子などはどれも美味しく、行列ができるのも頷ける。

出町ふたば

京都市民の台所といえば四条通り北側にある錦市場(にしきいちば)が有名だが、最近は観光客向けの店も増えている。でも桝形商店街は全く庶民のための商店街だ。美味しいお惣菜やお菓子など、そぞろ歩きをお勧めしたい。商店街で購入したお弁当やおやつを鴨川の河原で食べるのも楽しい。でも上空からトンビが狙って飛んで来るからご用心。

桝形商店街のある出町から川を渡ってみよう。まず初めに渡るのは賀茂川に架かっている「出町橋」。そしてさらに高野川に架かっている「河合橋」を渡ると東側の「柳」側だ。(ちなみにこの橋の下流に架かる賀茂大橋から下流が「鴨川」である。響きは同じでも表記が異なる。)

これら二本の橋の中央から北を望むと、うっそうとした森が広がっている。下鴨神社の「糺(ただす)の森」だ。

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Yの字の合わさる部分は「鴨川デルタ」と呼ばれ、市民の憩いの場。亀や千鳥の形の飛び石が置かれ、テレビにもよく登場するので、見たことのある人も多いだろう。江戸時代には様々な芸能が披露された場所でもある。またこの辺りからは8月16日の送り火で有名な大文字がきれいに見える。「大文字焼き」と思っている人が多いが正しくは「五山(ござん)の送り火」、覚えておこう。

下鴨神社は京都でも最も古い神社の一つ。毎年5月15日に行われる葵祭の路頭(ろとう)の儀(行列)は京都御所を出発し新緑の糺の森を通り、まず下鴨神社へ向かう。様々な神事を執り行ったのち上賀茂神社へ向かう。機会があれば是非一度見物することをお勧めする。源氏物語や徒然草にも描かれた平安絵巻をたっぷりと味わうことができる。

川を渡った東側は「柳」地域。大阪淀屋橋へ向かう京阪電車と鞍馬寺や貴船神社へ向かう叡山(えいざん)電車の始発が道路を挟んで隣接している。どちらも駅名は「出町柳駅」。

駅の周辺には常林寺(じょうりんじ)、長徳寺(ちょうとくじ)、正定院(しょうじょういん)という浄土宗の寺院が並んでいる。かつて「砂川の三軒寺」と呼ばれ善男善女の信仰を集めたそうだ。常林寺は別名「萩の寺」といい、9月には境内いっぱいに萩の花が咲き乱れる。拝観料を納めたらいつでも見学できる観光寺院ではないので、萩の季節には節度を持って見学してほしい。

駅のすぐ東側のビルの二階には60年以上の歴史がある名曲喫茶「柳月(りゅうげつ)堂」が営業している。私語厳禁というルールを掲げる本格的な場所だ。じっくりとクラシック音楽に浸りたい人にお勧めする。またビルの一階にはパン屋さん「ベーカリー柳月堂」もありサンライズ(メロンパン)など素朴なパンが人気だ。

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東一条通り~松井酒造、金平糖専門店「緑寿庵清水」

鴨川に沿って川端通りを南下してみよう。一つ目の信号、東一条通りを左(東)へ曲がり少し行くと造り酒屋がある。「松井酒造」は享保11(1726)年創業というから実に290年以上の歴史がある。事前に予約すると蔵の見学ができるそうなので、興味のある人は是非。

東一条通りをさらに東へ進む。このあたりは京都大学だ。最初の信号を左に曲がり少し斜めに北上すると、なにやら甘い香りが漂ってくる。全国でも唯一の金平糖専門店「緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)」だ。大きな釜でじっくりと作られる金平糖は一つひとつがキラキラと輝き宝石のよう。季節の味わいを楽しめるのでお土産にいかがだろう?

百万遍エリア

そのまま北上すると今出川通り(いまでがわどおり)に交わる。このあたり一帯は「百万遍(ひゃくまんべん)」と呼ばれるが、出町柳と同じく地名としては実に不思議だ。

なぜ百万遍か?今出川通りと東山通りの交差点にある百万遍知恩寺(ちおんじ)というお寺に由来する。

浄土宗京都四ヵ本山の一つで法然が開創したと伝わる古刹(こさつ(古い寺))。後醍醐天皇の時代に疫病が流行り百万遍念仏を唱えると疫病治まったので「百万遍」の号が天皇より下賜されたという。毎月15日には大念珠繰り(数珠廻し)が行われている。年に数度は本堂をぐるりと取り囲む円周100メートル以上の世界最大級の大念珠を使うので驚きだ。誰でも参加できるので日程があえば是非数珠繰りを体験してみよう。また同日境内では「百万遍さんの手作り市」も開催されている。市民に人気のフリーマーケットでこちらも大盛況だ。

出町柳から百万遍まで、直線距離にするとわずか1キロ足らずだが、なかなか興味深いエリアである。

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